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個人の介護目標が思いつかないときは?目標設定のポイントやキャリア別の具体例も紹介

個人の介護目標が思いつかないときは?目標設定のポイントやキャリア別の具体例も紹介

介護の仕事をしていると、「個人目標を立てましょう」という職場も少なくありません。

でも、いざ紙を前にすると「何を書けばいいのか分からない」「他の人はどんな目標を立てているんだろう」と手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。  

この記事では、介護職としての個人目標が思いつかない理由や、目標設定のポイント、キャリア別の具体例などをわかりやすく解説します。

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個人の介護目標が思いつかない理由

介護の現場で働いていると、目の前の業務に追われがちです。

そんな中で、「目標は?」と聞かれても、ピンとこないのは自然なことです。

介護目標が思いつかずに悩んでいる方は、もしかすると次のような理由があるのかもしれません。

現在の自分に満足してしまっている

今の仕事に慣れてきたり職場環境に満足したりしていると、 「今のままで特に困っていないし、このままでいいかな」と考えがちです。

しかし、介護目標は大きな業務改善や成長でなくても構いません。

「昨日よりも笑顔で挨拶する」「もう少し利用者様と話す」など、小さな意識の変化も立派な目標です。

小さな気づきが、次の一歩となるスキル向上のきっかけになります。

キャリアアップを考えていない

「役職に就きたいわけでもないし目標設定なんて必要ない」と感じる方もいるでしょう。

ですが、“キャリアアップ”は昇進だけではありません。

自分なりの介護観を養うことや、日々の仕事で少しずつ成長していくこともキャリア形成の一つです。

たとえば、

・チームワークを大切にしたい

・介護技術を今よりも向上させたい

・新人介護職員を支えられる先輩になりたい

・認知症ケアについてより深く学びたい

というような想いを目標にしてみるのもおすすめです。

“どんな介護士になりたいか”と理想の姿を描くことが、次のステップにつながります。

個人の介護目標が思いつかない時は?

「どうしても介護目標が何も思いつかない…」と感じる場合は、以下のように考えてみると良いでしょう。

周囲の職員と比較して自分の改善点を洗い出す

「あの先輩の声掛けは丁寧だな」「あの人の報告はわかりやすいな」など、仕事に関わる他の職員の良いところを見つけてみましょう。

業務での改善点や取り入れたいポイントが見え、それを課題や目標にすることで介護技術の向上が実現できるでしょう。

自身の苦い経験や苦手なことなどを元に、スキルアップにつながる課題を考える

「忙しい時間帯は焦ってしまい小さなミスをしてしまう」「利用者様と長く会話が続けられない」などの失敗や経験は、スキルアップのためのヒントになります。

「次からはこうしてみよう」と思えることを具体的な目標にしていきましょう。

個人の介護目標を設定するメリット

介護の仕事に真剣に取り組んでいる方でも、「自分の介護はこれでいいのかな?」「もっと良いケアを提供できないだろうか」と悩むことは少なくありません。

介護の仕事は正解がない分、迷いや悩みがつきものです。

だからこそ、目標を立てて自分の中に道しるべを作ることが大切です。

自分の働き方を見つめ直すきっかけや介護職としての向上、スキルアップの実現、さらに利用者様に提供するケアの質も高まるでしょう。

ここでは、介護職として個人の介護目標を設定する3つのメリットをご紹介します。

目指す姿が明確になる

目標設定をする前に、「どんな介護職になりたいか」を考えると、「現在の自分」と「目指す姿」との間のギャップが見えてきます。

このギャップがわかれば、「これからどんな技術や知識を身につければ良いか」という具体的な課題がみえてきます。

そのギャップを埋めていくことが、介護職としての成長の過程です。

自分の課題が明確になり、スキルアップにつながる

自分の課題が明確になっていないと、毎日の業務をこなすだけで終わってしまいがちです。

理想の姿を描くことで、「今、自分に足りないことは何か」が見え、学びたいこともはっきりします。

ゴールに向かって具体的な行動計画を立てることが、スキルアップにつながるでしょう。

仕事へのモチベーションが向上する

目標に向かって少しずつ進んでいくと、「できた!」という達成感が増えていきます。

技術や知識の向上などの達成度や進捗を一つずつ確認していくことで、「理想とする姿」に少しずつ近づいているという実感を得られるでしょう。

介護現場では、忙しさのあまり自分の努力に気づきにくいこともあります。

しかし、以下のような小さなできごとを振り返ることで、頑張りを見える形にできるのです。

・利用者様の笑顔が増えた

・同僚に「ありがとう」と言われた

・先週よりも落ち着いて対応できた 

このような小さな成果の積み重ねが、「次も頑張ろう」という仕事へのモチベーションや業務改善につながります。

個人の介護目標を立てるときのポイント

介護目標を立てるときは、介護の現場での 「もう少しこうできたら」「次はこうしたいな」という小さな気づきに注目してみましょう。

ここでは、個人の介護目標を立てるときのポイントを5つご紹介します。

業務上の課題や改善点を洗い出す

まずは、日々の業務の中で「ここもう少し工夫できるかも」「うまくいかなかったな」と感じた場面をリストアップしてみましょう。

どんなことでも業務中の気づきは、「今の自分」から「目指す姿」への目標となります。

業務上の課題や改善点のリストアップの事例

課題/改善点目標につながる視点
移乗介助の際にうまくできず、利用者様が不安な表情になっているときがある適切なボディメカニクスを活用し、利用者様の残存機能を活かした介助技術を習得する
認知症の方から拒否があった際、同じ説明を繰り返してしまい、かえって利用者様を混乱させてしまう認知症の症状に対する理解を深め、その方の状態に合わせた声掛けや非言語的コミュニケーションなどを学ぶ
車椅子を操作する際、狭い場所での方向転換や段差の乗り越えがうまくできない車椅子操作の基本技術と応用を磨き、操作の正確性と安全性を高める

このように課題や改善点を具体的に洗い出すことで、自分が今どこを伸ばしたいのかが見えてくるでしょう。

介護職としての理想の姿を明確にする

介護職として「こうありたい」と理想の姿を思い描くことで、目指す方向が明確になります。

「あの先輩みたいになりたい」という気持ちも立派なスタートラインです。

目標につながる資格や立場にとらわれず、自分らしい介護のスタイルを大切にしましょう。

例えば、

・利用者様に笑顔で寄り添える介護士

・困っている仲間をさっと助けられる介護士

・ケアマネジャーや生活相談員として人と人をつなぐ仕事がしたい

・資格を取得し、専門性を磨きスペシャリストとして活躍したい

・チームを育成するリーダー・管理職を目指したい

このように理想を明確にすることで、今の自分の立ち位置を理解し、これからどんなスキルを磨けば良いのかが見えてきます。

理想とする介護士像やキャリアを思い浮かべることで、日々の業務にも目的意識が芽生えるでしょう。

目標の達成方法や課題の解決方法を考える

目標を立てても、達成方法や課題の解決方法が曖昧だと、行動に移しにくくなります。

理想の姿と現在のギャップを整理し、それを埋めるためには何をすべきかを考えることは重要です。

以下のように目標設定から改善方法までを紙に書き「見える化」してみましょう。

【例】排泄介助(おむつ交換)の目標 

理想の姿(目標設定)利用者様が安心でき、身体的にも負担をかけない排泄介助ができる介護職員になりたい
現状の課題おむつ交換に時間がスムーズにできず、利用者様に負担をかけている。焦って、スキンチェックが不十分なときがある
改善方法基本的なボディメカニクス・排泄介助の技術向上が必要(ロールプレイを行う)・排泄介助時に素早くスキンチェックできるように、知識を習得する

 【例】介護職員としての目標

理想の姿(目標設定)〇〇先輩のように、利用者様が安心して過ごしていただけるように丁寧な声掛けができる介護職員になりたい
現状の課題忙しいときは、声掛けが短くなってしまい、利用者様へ丁寧に対応できていないと不安に感じている
改善方法介助の前後には、笑顔で挨拶・声掛けを行う・1週間ごとにメモして振り返る

目標設定や改善方法を決めるときに、少し具体的な数字を入れてみるといいでしょう。

どれくらいできたのかが分かりやすくなり、自分の成長を実感しやすくなります。

「あと少しで達成できそう!」という気持ちが湧いて、モチベーションもより高まるでしょう。

達成できる目標を設定する

最初から大きすぎる目標を設定してしまうと、うまくいかないときにモチベーションが低下してしまう恐れがあります。

介護の仕事は日々変化があり、利用者様の体調や環境によっても状況が異なるため、今の自分にできること・頑張れば達成できるレベルの目標を積み重ねていきましょう。

例えば、

・「1か月で完璧に覚える」よりも「1週間で1つ、新しい知識や介護技術を習得すること」を意識して実践する

・「全部一人でできるようになる」よりも「先輩にアドバイスをもらいながら進める」

など、 目標達成に向けて、毎日の小さな成果を積み重ねることが大切です。

無理のないペースで進め、「昨日より少しできた自分」を褒めてあげましょう。

目標達成の期限を決める

目標達成の期限を決めていないと、「いつかできたらいいな」と漠然とした目標になり、達成までの期間が伸びてしまう可能性があります。

以下の例のように達成するまでの期限を決めましょう。

・半年後の面談までに、排泄介助と入浴介助の手順を覚える

・3ヵ月以内に介護福祉士の勉強を始める

このように期限を決めることで、目標達成に向けた具体的なスケジュールを組むことができます。

進捗を客観的に評価できるので、成長の度合いが明確になり、自信につながります。

達成までの期限を逆算して、一歩ずつ行動していきましょう。

【キャリア別】個人の介護目標の具体例

ここでは、キャリア別の介護目標の具体例をご紹介します。

若手職員(経験1~3年目)

新卒や実務経験1〜3年目の若手職員は、基本的な介護技術・知識の習得、安全で確実な業務を行うことへの目標が大切です。

若手職員(経験1~3年目)の目標の具体例

介護技術スキルアップ
・介助動作を安全に行えるようになる・適切でスピーディーな排泄介助を習得する・研修に参加し、資格の取得・知識の習得を目指す・介護福祉士国家試験への学習を行う
コミュニケーション対人関係
・利用者様への声掛けを意識し、安心感をもっていただく・認知症の方への対応で、非言語的なコミュニケーション(表情、しぐさ)を活用する・先輩職員からフィードバックを受け、改善点を確認する・報告・連絡・相談を確実に行う

中堅職員(経験4~7年目)

実務経験4〜7年目の中堅職員は、介護技術や知識が深まり、業務もスムーズにこなせる立場になってくる時期です。

新人職員の指導を行う機会も増えるため、新人や若手職員よりも広い視野での目標設定が必要です。

中堅職員(経験4~7年目)の目標の具体例

介護技術スキルアップ
・利用者様の自立支援に向けたケアを実践する・重度化リスクの高い利用者様のシーティングを適切に実践し、褥瘡・拘縮の予防に努める・認知症ケア専門士の資格取得やユマニチュードなど、より専門性の高い認知症ケアを実践する・リーダーシップ研修などを受講する・介護支援専門員を目指す
チームワーク育成・指導
・会議やカンファレンスで積極的に発言する・チーム内の情報共有を円滑にする・新人職員向けのOJTプログラムを作成する・新人職員への指導方法を工夫する

ベテラン職員(経験8年以上)

実務経験8年以上のキャリアを持つベテラン職員は、リーダー・主任・管理職として現場を支える立場になることも多いため、管理能力も求められます。

介護職員の育成や組織全体の運営を見据えた課題を洗い出し、目標設定しましょう。

 ベテラン職員(経験8年以上)の目標の具体例

業務改善スキルアップ
・介護事故を減らすための仕組みを整える・ケアの質向上を目指す・介護現場の環境改善に取り組む・主任介護支援専門員を目指す・研修や資格取得を通じて知識を深める
チームワーク育成・指導
・新しい介護技術や制度改定について学び、共有する・メンタルヘルスチェックやストレス対策の勉強会を実施し、職員の負担軽減や定着率を高める・部下や後輩が働きやすい環境をつくる・若手職員の相談役としてサポートする

介護職のキャリアパス制度とは?

厚生労働省は、介護職員の意欲と専門性を高めるために「キャリアパス制度」の導入を推進しています。

キャリアパス制度とは、昇進やキャリア段階別のスキルなどの基準を定める仕組みです。

自分が今、どの段階にいるのかを把握できると、「次はどんな力を伸ばせばいいのか」「どんな経験を積むべきか」の道しるべになります。

さらにキャリアパスを一歩ずつ進めていくことで、キャリアアップや資格取得が実現し、その結果が給与にも反映されます。

自分の頑張りが目に見える形で評価されると、「次も頑張ろう!」という気持ちが自然と芽生えてきます。

努力が報われる実感によって、日々の仕事へのモチベーションも高まるでしょう。

参照:厚生労働省 介護人材の機能とキャリアパスについて

白ゆりグループのキャリアパス

白ゆりグループでは、一人ひとりが自分のペースで成長し、キャリアを積み重ねていけるように職員をサポートしています。そして職員の成長が、地域と利用者様の安心につながると考えています。

〇資格取得サポート制度

無資格から入社した方でも、認知症介護基礎研修、初任者研修、実務者研修と段階的に資格取得することが可能です。

・実務者研修の受講費用全額補助(規定あり)

・白ゆりグループ独自の介護福祉士国家試験対策「ドラゴン白ゆり塾」

【関連記事】介護福祉士を目指す職員を全力で応援!白ゆりグループの資格取得支援制度

〇研修・教育制度

それぞれのキャリアに合った研修、新人研修から管理職研修まで段階的に学び、質の高いサービスの提供を目指します。

・接遇マナー研修

・OJT研修

・介護技術研修

・役職・管理職研修

〇柔軟な働き方・キャリアプラン

介護職員から生活相談員、ケアマネジャー、リーダー、管理者、施設長、など専門性を深めたり役職に就いたりと、働き方の幅が広がります。

また、高齢者介護複合型施設であるため「デイサービス → グループホーム →ショートステイ」というように、 キャリアやライフイベントに合わせてサービス形態を変えて多様な経験を積むことも可能です。

入社後も定期的な面談を実施していますので、 目指すキャリアや挑戦したいことを相談できます。

【関連記事】ライフイベントに合わせて柔軟に働き方を変えてきた職員の声をご紹介

ショートステイ白ゆり新さっぽろ:
3児の母として産休・育休を3回取得しながら、介護職から相談員へキャリアチェンジを果たしたE・Kさん

デイサービスセンター白ゆり新さっぽろ:
新卒入社から20年。産休・育休3回、介護休暇も経験しながら、念願の生活相談員として活躍するS・Eさん

まとめ

介護職の個人目標は、上司に提出するため・評価のためなどではなく、自分自身の成長ややりがいのために設定するものです。

目標を立てることで、日々の業務の中に小さな発見や達成感が生まれ、前向きな気持ちで仕事に取り組めるようになります。

難しく考えず、「昨日より少し前に進む」ことを意識してみましょう。

白ゆりグループは、職員一人ひとりが、その人らしく働ける環境を整え、働く職員の成長が利用者様や地域の方の安心・笑顔につながると考えています。

「今の自分にできること」「次に挑戦したいこと」を一緒に考えながら、 焦らず、無理せず、自分らしいペースで、自分なりの理想を少しずつ描いていきましょう。

白ゆり介護メディア編集部

いかに白ゆりの魅力を伝えるかを常日頃考えている介護メディア担当です。
白ゆりの魅力と一緒に、介護職の皆さんのプラスになる知識やお悩みの解決につながる情報も発信しています。

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