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介護福祉士に不合格後の再受験はどうする?パート受験か全科目か、判断基準や選び方を解説 

介護福祉士に不合格後の再受験はどうする?パート受験か全科目か、判断基準や選び方を解説 

2026年の第38回介護福祉士国家試験から、パート合格制度が始まりました。

不合格だった場合、

・不合格パートだけ再受験する

・全科目を受験し直す

という2つの選択肢があります。

パート合格制度ができたことで、再挑戦の道は広がりました。

その一方で、「どちらがよいのか」という新しい迷いも生まれています。

この記事では、再受験の具体的な流れから、パート合格制度のポイント、判断基準や選び方などを詳しく解説します。

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目次

介護福祉士試験に不合格だったら、まず確認すること

不合格通知を開いた瞬間「もう無理かもしれない」「自分には向いていないのかな」

そんな気持ちになるのは自然なことです。

しかし、悔しさや落ち込みは、いったん横に置いておきましょう。

次の一歩を決める材料になるのは数字(点数)です。

合否通知で確認すべき3つの数字

合否通知で確認したいのは、次の3点。

総得点:合格ラインまであと何点だったのか

パート別得点:どこが弱かったのか

合格基準点:科目群で0点がないか

特に大事なのは、パート別の得点です。

仮に「あと3点不足」だったとしても、

・全体的に少しずつ足りなかったのか

・1パートだけ大きく落としたのか

どちらのタイプだったのかで、再受験への対策は変わります。

その数点の中身を見ないまま決めてしまうのはもったいないことです。

点差の大小より、「どこで落としたか」を見ることが、再受験方法の判断につながります。

介護福祉士試験の再受験の申込スケジュール

介護福祉士試験の再受験の出願は、例年8月から9月頃。

筆記試験は1月下旬、合格発表は3月です。

 つまり、不合格だった場合はその年の夏(8〜9月)に再受験の申込みを行う形になります。

「まだ余裕はある」と構えているうちに、うっかり申請を忘れて、気づいた時には期限が迫って焦る、といった事態は避けたいものです。

受験申込みの詳細や最新のスケジュールは、介護福祉士国家試験を実施している「社会福祉振興・試験センター」の公式サイトで公表されます。

年度によって変更があるため、必ず社会福祉振興・試験センターの公式サイトで最新情報を確認しましょう。

参照:社会福祉振興・試験センターの公式サイト 

再受験に必要な手続きの流れ

再受験でも、基本的な手続きは初回受験と同じです。

・受験申込書の提出

・受験手数料の支払い

・必要書類の郵送

・受験票の受け取り

「前回受験しているから手続きが簡単になる」ということはないので、注意しましょう。

介護福祉士のパート合格制度とは

パート合格制度は、介護福祉士国家試験が不合格だった場合に限り、合格したパートを次回以降免除できる仕組みです。

ここでは、再受験の際にどちらの受験方法を選ぶか判断するために欠かせないポイントに的を絞って、パート合格制度の仕組みやメリットを解説します。

パート合格の有効期限の仕組み

 パート合格が認められる期間(有効期限)は、最初に受験した年度を含めて2年間です。

この期限内に、全てのパートに合格しなければなりません。

つまり、

・あと2回受験できる

・次で有効期限が切れてしまう

では、考え方が変わります。

有効期限を把握して合格への対策をとることが大切です。

合否判定の仕組み

合否判定は、まず総得点で合否が決まり、不合格の場合に、パート別の合否が判定されます。

つまり、パート合格は最初から狙う制度ではなく、救済措置のような位置づけであることを理解しましょう。

【関連記事】介護福祉士国家試験「パート合格」とは?制度の仕組みやメリットを詳しく解説

受験手数料は全パートでも同額

パート受験でも全科目受験でも受験手数料は同じです。

「少ない科目だから安い」ということはありません。

費用ではなく、学習量と合格可能性のバランスで判断する必要があります。

参照:厚生労働省 介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について 分割パターンの考え方

参照:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 出題基準・合格基

介護福祉士の再受験方法を決める前にやること

パート受験か全科目受験どちらを受験するかを検討するとき、「どちらが得か」ではなく、「自分の状況に合うか」で考える視点が大切です。

落ちた原因のタイプを把握する

不合格の原因を把握することで、次回の学習計画をより具体的に立てることができます。

まずは、何が足りなかったのかを見つめ直してみましょう。

・勉強量不足

テキストは買ったけれど、最後まで終わらなかった

仕事や家庭の事情で思うように時間が取れなかった

=学習時間の確保とペース管理の見直しを優先

・特定科目の苦手

医療的ケアだけ極端に低かった

人間関係とコミュニケーションが毎回伸びない

=全体を広く浅くやり直すよりも、苦手分野を徹底的に掘り下げる学習が効果的

・本番の緊張

模試では合格ラインを超えていたのに、本番では点数が伸びなかった

=模試を複数回受けたり、本番と同じ時間帯で演習したりして慣れることで、改善できる可能性がある

・時間配分ミス

最後まで解けなかった

見直しができなかった

=先に全体をざっと見てから解く、わからない問題は一度飛ばすなど、解き方の練習が必要

自分の得点分布を科目別に振り返る

パート単位だけでなく、科目ごとの正答数を確認してみましょう。

例として、

・生活支援技術は安定

・医療的ケアが弱い

こうした傾向から弱点を可視化することで、重点的に取り組むべきポイントが明確になります。

有効期限の残り年数をカレンダーで確認する

パート合格には有効期限がありますが、頭の中だけで考えていると、つい楽観的になりがちです。

「◯年◯月 パート合格期限」と具体的に紙のカレンダーに書いてみてください。

あと2回受験できるのか

それとも、次が最後のチャンスなのか

といった、有効期限の残り年数が明確化され「いつまでに何をすべきか」という覚悟が決まります。

残り1回しかない場合は、安全策を取る必要があるかもしれませんが、あと2回受験できるなら段階的に攻める選択も可能です。

1日に確保できる勉強時間を具体的に見積もる

「毎日2時間やる」という目標も大切ですが、実際にどれくらい時間が取れるのかが大切です。

夜勤がある方、子育て中の方、家族の介護をしている方、それぞれ状況は違います。

・平日は仕事後に30分

・休日は午前中に2時間

・月に1回はまとまった復習日を作る

目標ではなく現実から逆算することが、継続のポイントです。

不合格パートのみと全パート受験のメリット・デメリット

不合格パートのみの受験と全パート受験、どちらにもメリット、デメリットがあります。

ここでは、再受験をどちらで受けるか、ご自身の生活状況や得点に照らして比較できるよう、具体的に解説します。

不合格パートのみ受験のメリット

不合格パート受験のメリットは主に以下の3つです。

勉強範囲が限定的

不合格パートのみの受験は、学習範囲を絞れることがメリットです。

全科目を一度に学習しなくてもよくなるため、苦手な分野や不合格だった科目に集中できます。

働きながらでも両立可能

夜勤やシフト勤務、家庭の用事を抱えながらの学習は、負担が大きいものです。

「今日はこの分野を1時間」「今週はこの単元」と、的を絞った学習ができるため、仕事や家庭との両立も可能です。

精神的負担が軽い

不合格パートのみ受験で合格しているパートがある場合、「一発勝負」という精神的負担が軽くなります。

気持ちにゆとりができると、勉強に集中しやすくなるケースもあります。

不合格パートのみ受験のデメリット

不合格パート受験のデメリットは主に以下の3つです。 

他科目で点数カバーできない

不合格パート受験は他科目で苦手科目の点数をカバーできないため、そのパート単独で合格を目指す必要があります。

出題傾向が変わるとリスクが大きい

試験問題は毎年同じではありません。

出題傾向が微妙に変わったり、特定分野の難易度が上がったりすることもあります。

不合格パートのみの受験の場合、難易度の変化の影響を直接受けることになり、結果に直結してしまいます。

資格取得まで時間がかかる可能性

パート受験を重ねるうちに、有効期限が迫り、結局全パートを受け直すことになるケースもあります。

有効期限内に合格できないリスクや長期戦になる可能性があることも視野に入れておきましょう。

全パート受験のメリット

全パート受験のメリットは主に以下の3つです。

総合点でカバーできる

全パート受験の一番大きな強みは、総合点で勝負できる点です。

得意なパートでしっかり得点できれば、特定の科目で点数が伸び悩んだとしても、他の得意な分野で点数を稼ぎ、トータルとして合格を目指せます。

1回の受験で決着がつく可能性

全パート受験で合格すれば、その時点で資格取得まで一気に進めます。

「早く資格を取りたい」「今年で終わらせたい」方にとって、全パート受験は資格取得までの最短ルートになります。

ただ、学習時間が取れない場合は逆に遠回りになることもあります。

有効期限のリスクに強い

全パートを受験して再度合格すれば、合格したパートの有効期限(合格した年の翌年・翌々年の2年間)を更新・延長することができます。

「あと1回しかチャンスがない」という方にとっては、期限切れリスクに強く、安心です。

全パート受験のデメリット

全パート受験のデメリットは主に以下の3つです。

勉強量と範囲の広さ

全パート受験は、一度合格している分野も含め、全範囲を復習する必要があり、学習の負担は大きくなります。

「前はできていたから大丈夫」と油断すると、思わぬ失点につながるため要注意です。

仕事との両立が大変

介護の仕事は体力も神経も使う仕事です。

そこに全範囲の学習が加わると、仕事や家庭との両立において大きなハードルとなり、負担は決して軽くありません。

全パート受験を選ぶなら、スケジュール管理や優先順位の整理など、計画的な時間管理が必須です。

メンタル負荷が大きい

全パート受験は「一発で全科目の基準点をクリアして合格しなければいけない」という強いプレッシャーがかかります。

練習問題や模試の結果が思うように伸びないと、不安が一気に広がることもあり、受験者にとって大きなストレスです。

再受験方法の3つの判断軸

パート受験・全パート受験のメリット・デメリットを並べても、最後に決めるのは自分自身です。

ここでは、どちらが自分に合っているか見極めるための判断軸を3つ紹介します。

判断軸①:リスクをどこに分散させたいか

不合格パートのみ受験の場合、

・合格パートの有効期限が減っていくリスク

・そのパートで0点科目群が出た場合の全落ちリスク

といった“集中型”のリスクがあります。

狙いは絞れますが、外したときの影響は大きいのが特徴です。

一方、全パート受験は、

・勉強量が一気に増えるリスク

・精神的な負荷が広範囲にかかるリスク

があります。

合格の可能性は広がりますが、学習の負担は確実に増えます。

ここでの判断軸は、

「自分はどちらのリスクをより避けたいか?」ということです。

期限が迫ることへの不安が強い人もいれば、勉強時間を確保できるかどうかが最大の心配という人もいます。

リスクはゼロにはできないからこそ、自分にとって“耐えやすいリスク”を選ぶ視点が大切です。

判断軸②:勉強に使える時間・エネルギーはどのくらいか

現実の生活状況を見つめてみましょう。

・夜勤が多い

・家族の介護が必要

・子どもがまだ小さい

・家族のサポートが必要

時間が限られているなら、学習範囲を絞る選択が現実的かもしれませんが、時間や環境に余裕があるなら全パートに挑戦するのも良いでしょう。

自分の生活をベースに、その中で可能な学習・受験方法を選びましょう。

判断軸③:「絶対合格」か「段階的に合格」か

「今年で必ず終わらせたい」

「時間がかかっても確実に取りたい」

再受験のスタンスも、人によって違います。

また、有効期限に余裕があるかどうかも、この判断に影響します。

ご自身のスタンスと有効期限を考慮して、受験方法を検討しましょう。

【状況別】自分に合う介護福祉士再受験の方法の選び方

ここからは、介護福祉士国家試験の再受験方法の選び方について、よくある状況ごとの判断の目安を紹介します。

ただし、最終的に決めるのは、あなた自身の状況や意思によるものですので、判断材料のひとつとしてご参考ください。

勉強時間が限られている人

【推奨】

不合格だったパートのみを受験する

【理由】

仕事や家庭の事情で勉強時間が確保しづらい場合、学習範囲を不合格パートに絞ることで、限られた時間を効率的に使えるためです。

【注意点】

有効期限の残り年数を必ず確認を行いましょう。

有効期限が残り1年しかない場合、再チャレンジの余裕がなくなるため、免除が失効して全科目受験になるリスクが高くなります。

不合格パートに苦手科目が集中している人 

【推奨】

不合格だったパートのみを受験する

【理由】

弱点が明確なら、苦手科目を集中的に学習するのが効果的です。

【注意点】

パート受験では、科目群で0点を取らないことが絶対条件です。

苦手分野以外も最低限の得点は確保できるよう、全体を見直す姿勢は必要です。

今年で絶対合格したい人

【推奨】

全パートを受験する

【理由】

一度で合格を狙えるためです。

得意分野で点数を積み上げられるのも強みといえるでしょう。

【注意点】

「今年で絶対終わらせたい」と思うほど、焦ってしまい冷静な判断が難しく、学習が間に合わなくなるリスクがあるため注意が必要です。

事前に学習計画を具体的に立てたうえで決断をしましょう。

点数がギリギリだった人

【推奨】

全パートを受験する

【理由】

前回ギリギリで合格したパートを免除すると、有効期限だけが消耗する可能性があります。

全パートを受験することで底上げと有効期限の更新が同時に可能になります。

【注意点】

「合格したから大丈夫」と油断せず、必ず苦手科目の復習を組み込むことが大切です。

精神的なプレッシャーに弱い人 

【推奨】

全パートを受験する

【理由】

得意科目で得点を積み上げながら受けられるため、心理的な負担が軽減されます。

【注意点】

プレッシャーに対処するためには受験環境の雰囲気に慣れておくことも有効です。過去問題を時間を測って解くなど、本番に近い環境で練習しておきましょう。

不合格パートが複数あった人

【推奨】

全パート受験を検討する(残り有効期限による)

【理由】

不合格パートが複数ある場合、パート受験でも相当な学習が必要になります。

有効期限管理が複雑になれば、 全パートで「シンプルにリセット」するほうが計画的に動きやすい場合もあります。

【注意点】

残り1パートに有効期限が残っている場合は、その期限を活かせるかどうかを検討しましょう。

介護福祉士の再受験で失敗しやすい落とし穴

再受験を決めた直後は、「次こそは受かりたい、でもまたダメだったらどうしよう」と、気持ちが不安定になりやすいものです。

焦りや落ち込みから判断すると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。

ここでは、実際によくある失敗パターンを確認していきましょう。

「とりあえず楽そう」で不合格パートのみの受験を選んでしまう

「範囲が少ないほうが楽そう」

「受ける科目が少なければ、負担も軽いはず」

と考え、 有効期限を確認せずにパート受験を選ぶのは危険です。

有効期限の確認を見落としてしまう場合もあるかもしれません。

合格パートの有効期限が、実は残り1年しかなかった。

翌年もし不合格だった場合、これまでの合格がすべて無効になる可能性もあります。

「どうせなら全部」で全パートを選んでしまう

「もう一度ゼロからやり直そう」と、全パート受験を選んでしまうケースもあります。

気持ちを切り替えたいときほど、大きな決断をしたくなるものです。

しかし、実際の学習時間の計算をせずに全パート受験を選ぶと、直前で間に合わなくなるリスクがあります。

「去年と同じ方法でいい」と考えてしまう

「再受験は、もう一度同じことを繰り返せばいい」という方もいますが、不合格には理由があります。

・特定の科目群が極端に低かった

・苦手分野を後回しにしていた

など、点数分布を細かく見直さないまま進めると、弱点はそのまま残り、本番で、また同じところでつまずいてしまいます。

前回の点数分布を参考に、テキストを変えたり学習の順番を変えたりする工夫が、次の合格につながります。

白ゆりグループの資格取得サポートで、合格を目指せる

白ゆりグループでは、介護福祉士合格を目指す職員を全力で後押しする環境が整っています。

試験対策を一緒に乗り越える「ドラゴン白ゆり塾」

 試験直前には、 合格のためのポイントや攻略テクニックを学べる対策講座「ドラゴン白ゆり塾」を実施。仲間と一緒に学ぶことで、一人で抱え込まず本番に備えることができます。

実務者研修の受講費用も全額負担

受験資格に必要な 「実務者研修」の受講費用(通常6〜15万円程度)は全額負担(※規定あり)。費用の心配をせず、資格取得に集中できる環境です。

合格後は給与にもしっかり反映

介護福祉士の資格を取得すると資格手当が大幅アップ。 実務者研修取得時との差額で+11,000円増額されるなど、頑張りがきちんと評価される仕組みです。

【関連記事】介護福祉士を目指す職員を全力で応援!白ゆりグループの資格取得支援制度

まとめ

介護福祉士国家試験にはパート合格制度があるため、不合格だった場合の再挑戦の方法はひとつではありません。

パート受験と全科目受験には、 それぞれメリットとデメリットがあり、どちらが優れているということではありません

勉強に使える時間はどのくらいあるのか。

有効期限はあと何回残っているのか。

短期決戦でいきたいのか、それとも段階的に積み上げたいのか。

不合格はつらい出来事ですが、それで終わりではありません。

むしろ、 自分の弱点がはっきり見える機会でもあります。

制度を上手に活かしながら、自分の生活や気持ちに無理のない方法を選ぶことが、結果として合格への近道になります。

焦らず、比べすぎず、あなたのペースで、前向きに踏み出していきましょう。

白ゆり介護メディア編集部

いかに白ゆりの魅力を伝えるかを常日頃考えている介護メディア担当です。
白ゆりの魅力と一緒に、介護職の皆さんのプラスになる知識やお悩みの解決につながる情報も発信しています。

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