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ブランクがあっても介護職に復帰はできる?復帰の準備や職場探しのポイントを解説

介護職の経験をお持ちの方で、さまざまなご事情から一度現場を離れたものの、「また介護の仕事に戻りたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
しかし、ブランクがあることで「働けるのだろうか?」「採用されるのだろうか?」と不安を感じる方も少なくありません。
そこでこの記事では、ブランクがある方が不安なく介護職に復帰できるよう、復帰への準備や職場探しのポイントなどを詳しく解説します。
もう一度、介護現場で活躍したい方や、ブランクからの復帰に不安を抱えている方は、ぜひご参考にしてください。
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目次
ブランクがあっても介護職に復帰はできる?
介護職から離れていた期間があると、「就職活動は難しいのではないか?」と不安に感じるかもしれません。
しかし、介護職はブランクがあったとしても、他の職種に比べて復帰しやすい職種といえます。
その主な理由は、以下の2つです。
- 少子高齢化に伴う深刻な介護職員不足(2040年問題)
- 介護業界は圧倒的な売り手市場(高い求人倍率)
では、それぞれ詳しくみていきましょう。
少子高齢化に伴う深刻な介護職員不足(2040年問題)
厚生労働省によると、少子高齢化に伴い2040年には高齢化率が35.5%になり、20~64歳の人口が全体の半分まで減少すると推計されています。
介護サービスの需要が高まる一方で、約69万人の介護職員が不足するといわれており、「2040年問題」として社会的な課題となっています。
このような背景から、多くの介護施設では人材確保のために、介護職経験者や介護の有資格者の積極的な採用に力を入れています。
特に、介護福祉士や介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修修了者などの資格を持っている介護職経験者は、ブランクがあっても評価される傾向です。
さらに、ブランク期間中に経験した育児や介護、資格取得などの大きな強みとなります。
多岐にわたる経験は介護の専門性を深める機会となり、就職先でのアピールポイントとなるでしょう。
介護業界は圧倒的な売り手市場(高い求人倍率)
厚生労働省の一般職業紹介状況によると、全職種の2024年(令和6年)12月の有効求人倍率が1.25倍に対し、介護職(介護サービス職業従業者)の有効求人倍率は4.25倍です。
介護職の有効求人倍率は全職種の平均を大きく上回り、求職者に有利な売り手市場となっています。
豊富な求人の中から自分の希望や条件に合った職場を選びやすく、ブランクがある方でも採用のチャンスがあるといえるでしょう。
ブランクから介護職に復帰する前に準備しておくと良いこと

ブランクからの復帰は不安も多いですが、しっかり準備することで自信を持って働くことができるでしょう。
ここでは、復帰前に準備しておくと良いことを5つ紹介します。
ブランクから介護職に復帰する前に準備しておくと良いこと
ブランクからの復帰は不安も多いですが、しっかり準備することで自信を持って働くことができるでしょう。
ここでは、復帰前に準備しておくと良いことを5つ紹介します。
介護に関する知識などを復習する
実務経験が豊富な方でも、ブランクがあると介護の知識や技術が曖昧になっていることがあります。
復帰前に、介護技術や仕事内容などの情報の確認や、過去の仕事のメモを見返し復習すると良いでしょう。
当時の業務の流れや利用者様との関わり方、基本的な介護技術などを再確認することで、現場で働いていた頃の感覚を取り戻せます。
また、復帰後のイメージトレーニングをしながら体を動かしてみても良いでしょう。
介護関連の法制度について確認しておく
介護保険制度は3年毎に改正されるため、ブランク前の介護技術や情報がアップデートされていない場合があります。
特に介護現場のICT化は著しく、電子記録や介護ロボットの活用など、現在の現場の状況を知ることが重要です。
厚生労働省のウェブサイトや介護保険関連のニュースなどで法制度を確認し、積極的に知識や技術のアップデートを図りましょう。
「再就職準備金貸付事業」を利用する
介護職への復帰を考えている方は、厚生労働省の「再就職準備金貸付事業」の利用も検討してみてください。
再就職準備金貸付事業は、条件を満たすと復帰にかかる費用を最大40万円借りられる制度です。
再就職準備金貸付事業の対象者は、以下の条件で全てを満たす方です。
- 介護保険サービスを提供する事業所などで、1年以上の勤務経験がある
- 介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者のいずれかの資格を持つ(介護職員基礎研修、1級課程、2級課程いずれかの修了者も含む)
- 介護保険サービスを提供する事業所などに、介護職員として再就職が決定している
- 都道府県福祉人材センターに必要事項を届け出て、再就職準備金利用計画を提出している
この制度を利用することで、経済的な負担を軽減しながら復帰を目指せるでしょう。
また、介護職員として2年間勤務すると返済が全額免除になるため、ぜひ活用を検討してみてください。
応募時の志望動機などを整理しておく
介護職が売り手市場とはいえ、採用選考ではブランクの理由や復帰したい理由が重視されます。
もし、曖昧であったりネガティブであったりすると、マイナスイメージを与えてしまう可能性があります。前職への不満や自分を良く見せようとする嘘はNGです。
前向きな志望動機を伝えられるように、以下の内容を整理しておくことが大切です。
- 介護の仕事を離れた理由(結婚や出産、転居、親の介護、他業界への挑戦など)
- 過去の介護経験
- ブランク期間何をしていたか
- 介護職に復帰したいと思った理由
- 応募先の施設を志望した理由
特に、退職理由やブランク期間にしていたことは質問されるケースが多いため、前向きな言葉で伝えられるよう準備しておきましょう。
ブランク期間中に得た経験や学んだことを、どう活かせるのかを具体的に伝えられると、より好印象です。
将来の目的や新しい職場で挑戦したいことなど、素直な気持ちを伝えられるような志望動機を目指しましょう。
保育園を探す
出産や育児で介護職を離れ、お子様がまだ小さい場合は、家族と仕事の両立の準備のために、保育園を同時進行で探しておくと安心です。
地域によって保育園の空き状況が異なり、入園が難しい場合や、都市部では激戦区になることも少なくありません。
求職活動と並行して早めにお住まいの地域の保育園情報を集め、見学や申し込みを積極的に行っていきましょう。
介護職へ復帰するときの職場の探し方
ここでは、介護職へ復帰するときの職場の探し方を3つ紹介します。
ブランクOKの求人を探す
「ブランクOK」と記載がある求人は、復職者向けの研修制度や入社後の教育体制が整っている可能性が高く、安心して復帰しやすいでしょう。
また、「ブランクOK」と記載がない求人でも、ブランクのある方の採用に積極的な施設や教育体制が整っている施設もあります。
応募する際は、求人情報とともに、施設のホームページや口コミなども参考にして情報収集をすることが大切です。
事前の職場見学や問い合わせなどで確認し、就職活動を進めていきましょう。
無理なく働ける条件の求人を探す
ブランク期間が長いと、体力面で不安を感じる方も多いでしょう。
復帰直後から夜勤も含めたフルシフトの正社員で働くことに不安がある人は、デイサービスなどの日勤のみの求人や、パートから始めてみてはいかがでしょうか。少しずつ仕事の感覚や体力、生活リズムを取り戻していけるでしょう。
施設によってはパートから経験を重ねて正社員にステップアップできる施設や、夜勤ありの正社員でも入社後数ヶ月は日勤帯メインで、少しずつ夜勤に慣れていけるような柔軟な働き方ができる施設もあります。
事前に確認し、自分のペースで無理なく働ける条件の求人に応募しましょう。
入社後のOJTなどの教育体制を確認する
ブランクからの復帰は、仕事の感覚を取り戻せるか不安を感じるものです。
特に、以前働いていた頃と施設形態が変わる場合は、業務の流れや利用者様との関わり方など、勝手が違う部分もあり、戸惑うことも少なくありません。
入社後の教育体制が整っている施設では、施設の理念や方針、業務内容などを確認し、スムーズに業務に入れるようサポートしてもらえますので安心です。
事前に、教育体制の確認や職場見学をしておくと良いでしょう。
白ゆりグループは介護職のブランクがある方のご応募も歓迎
札幌市・函館市・長沼町で介護施設を運営している白ゆりグループでは、ブランクがある介護職の方のご応募も歓迎しています。
介護職としての復帰が不安…という方は、職場見学が可能です。事前にお問い合わせも可能ですので、お気軽にお問い合わせください♪
まとめ
ブランクからの介護職への復帰の準備や職場探しのポイントなどを詳しく解説しました。
「もう一度介護職で活躍したい!」と思っていても、ブランクからの復帰は勇気がいるものです。
しかし、復帰前にしっかり準備しておくことで、ブランクがあってもスムーズに復帰することができます。
これまでの介護の経験は、あなたの貴重な財産であり、ブランク期間中の経験も決して無駄ではありません。あなたの経験とスキルは、多くの利用者様の笑顔につながるはずです。
家族や周りの方に相談したり、介護施設について調べたりしながら、ご自身の希望に合う職場や働き方を見つけていきましょう。
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白ゆり介護メディア編集部
いかに白ゆりの魅力を伝えるかを常日頃考えている介護メディア担当です。
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