白ゆりのこと
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正しいオムツケアを学ぶ~白ゆりグループの『オムツマイスター研修』に密着!~

白ゆりグループでは、介護職員のスキルアップとサービスの質の向上を目指し、さまざまな研修を実施しています。
その中のひとつが、紙おむつメーカー・大王製紙社が認定する民間資格「アテントマイスター・プロ」に関連した研修です。
今回は、函館の施設で行われたアテントマイスター・プロのフォローアップ研修の様子をご紹介します!
実際の研修風景や、参加したマイスターたちの声を通して、「オムツケア」の奥深さと重要性をお伝えします。
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目次
アテントマイスター・プロとは?
「アテントマイスター・プロ」は、紙おむつブランド「アテント」を展開する大王製紙社が2017年に創設した民間資格です。
介護施設や病院などで、アテントの紙おむつの正しい使い方や、排泄に関するアドバイス・提案・サポートについて、正しい知識を学べます。
この資格の認定者は年々増えており、2025年2月の時点で10,024名が認定されています。
白ゆりグループでも、この5年で20名のアテントマイスター・プロが誕生し、各施設で活躍しています。
フォローアップ研修 in 函館
今回の研修は、 大王製紙社からアドバイザーをお招きし、函館市のライフプレステージ白ゆり美原で実施されました。
参加者は、白ゆりグループ内で資格を持つオムツマイスター3名のほか、今年4月に入職した新卒介護職員2名、施設内の訪問看護師1名も見学し、実技と講義の両面からしっかりと学べる研修となりました。
実技:利用者様の“気持ち”に寄り添う体験
研修は正しいオムツのあて方の確認から始まりました。

新卒職員が“利用者様役”となり、オムツマイスターがオムツを装着、その後、大王製紙のアドバイザーがその技術を確認します。
「寝返りをうったときにズレないか?」
「ごわつきが気にならないか?」
こうした感覚は、実際に装着されてみないと分からないもの。
新卒職員は、正しく装着された場合とそうでない場合の違いを体感を通して学び、利用者様の気持ちを理解する貴重な体験となりました。
次に、新卒職員がオムツを実際に装着してみます。

マイスターが横でアドバイスしながら、 テープの留め方やフィット感、パッドの位置など、ポイントやコツをひとつずつ指導。
アドバイザーがその様子をチェックし、全員でフィードバックを共有しました。
座学:マイスターの役割を深掘り
実技のあとは、オムツマイスターとしての役割を再確認する座学パートです。

オムツやパッドの在庫・発注数の管理もマイスターの大切な仕事のひとつ。
「今の発注数は正しい数字?多すぎたり不足したりしていない?」
「利用者様の状況に合った正しい商品を選べている?」
そんな視点を持ちながら、必要な商品を適切に選定していきます。
また、尿漏れが多い利用者様に対しては、 あて方が原因なのか、サイズが合っていないか、といった“根本原因” を考える視点を学びます。
「ただ交換する」だけではなく、利用者様の快適さや皮膚トラブルの予防まで考えたオムツの選定とケアの実践がマイスターには求められます。
【現場の声】オムツマイスターが感じた変化
今回、研修に参加した2名のオムツマイスター、工藤さんと中江さんにお話を伺いました。
工藤:「学ぶ前は、感覚でパッドを選んでいましたが、尿量に合わせたパッドを使うことで、排泄介助の回数が減りました。」
夜勤時には、複数名の利用者様の排泄ケアの時間を1時間ずつずらすことで、職員の負担も軽減。 正しいオムツ装着により、利用者様の安眠にもつながっているそうです。
中江:「皮膚トラブルの原因も、きちんと根拠があることを知り、対応が変わりました。」
また、現場での指導において難しいのは、経験豊富な職員へのアプローチだと言います。
中江:「長く働いている方ほど、自分のやり方が染みついています。けれど、 オムツ交換の回数が増えている理由に気づいてもらい、負担が減るあて方があることを伝えたいです。」
現場をよりよくするために、マイスター自身も学び続けながら、周囲と一緒に考える姿勢が印象的でした。
介護の“あたりまえ”を支える専門性
「オムツ交換」と聞くと、介護職の”基本的な作業”と思われがちです。
けれど、その一つひとつのケアに根拠があり、技術があり、知識があること。
そしてそれが、利用者様の快適な暮らしにも、職員の働きやすさにもつながっていること。
白ゆりグループでは、これからも専門的な学びと実践を大切にしながら、「ただの作業」にしないケアを積み重ねていきます。
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白ゆり介護メディア編集部
いかに白ゆりの魅力を伝えるかを常日頃考えている介護メディア担当です。
白ゆりの魅力と一緒に、介護職の皆さんのプラスになる知識やお悩みの解決につながる情報も発信しています。