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かくれんぼう(確・連・報)とは?「報連相」との違いや実践のポイントを解説

社会人なら一度は耳にしたことがある「報連相(ほうれんそう)」。上司と部下の間や、チーム全体で業務を円滑に進めるために必要とされる基本のコミュニケーション手法です。
一方で、近年注目を集めているのが「確連報(かくれんぼう)」です。同じように見えますが、実は大きな違いがあります。
本記事では、「報連相」と「確連報」の違いや、介護現場での活用の仕方、さらに「確連報」を効果的に実践するためのポイントをわかりやすく解説します。
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目次
「かくれんぼう(確・連・報)」と「ほうれんそう(報・連・相)」の違い
介護現場では、利用者様の健康状態や支援内容を正確に共有することが欠かせません。その際によく使われるのが「かくれんぼう(確・連・報)」と「ほうれんそう(報・連・相)」という情報伝達の考え方です。どちらも円滑なチームケアに役立ちますが、重視する順序や目的には違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、より質の高い介護サービスにつながるのです。ここからは、「かくれんぼう(確・連・報)」と「ほうれんそう(報・連・相)」のそれぞれの違いについて解説します。
かくれんぼう(確・連・報)とは
「かくれんぼう」とは、「確認・連絡・報告」の頭文字をとったビジネスコミュニケーションの方法です。従来の「報連相」と比べると、「相談」が「確認」に置き換わっていることが大きな特徴です。たとえば、部下が業務の中でアイデアや提案を考えた場合、まずは自分で判断、「確認」をとったうえで上司に伝えます。これにより、指示を待つのではなく「部下が自分で考えたうえで相手に伝える」という自主性が培われます。上司にとっても、部下が何を考え、どのような目的で行動しているのかを把握できるため、部下の成長をサポートしやすくなるのです。
もう古い?ほうれんそう(報・連・相)とは
「ほうれんそう」とは、「報告」「連絡」「相談」の略です。仕事における基本的なコミュニケーションの手段として長年重視されてきました。特に介護の現場では、入居者様や利用者様の小さな変化を「報告」し、必要な情報をチーム内で「連絡」し、困ったことがあれば「相談」することが欠かせません。この流れが確立されているからこそ、上司は現場の状況を正確に把握でき、トラブルや問題が発生した際にも素早い対応が可能になります。ただし、報連相は「相談」が基本にあるため、部下が上司からの指示を待ちやすくなり、部下が受け身の姿勢をとることが習慣化してしまう懸念もあります。
「報・連・相」と「確・連・報」の違い
「報・連・相(ほうれんそう)」と「確・連・報(かくれんぼう)」の最大の違いは、「相談」と「確認」、どちらを優先的に行うかという点にあります。報連相と確連報のそれぞれの違いは以下の通りです。
- 「報・連・相」→ 部下が上司に事前に相談し、上司が判断や指示を与える。結果として、部下は「指示待ち」になりやすい。
- 「確・連・報」→ 部下がまず自分で考え、行動した上で「確認」を行う。そのため、主体的に業務に取り組む人材が育ちやすい。
つまり、「相談」は事前に上司の判断を仰ぐコミュニケーションであり、「確認」は事後に判断の妥当性を確かめるプロセスです。自主性を育てるためには「確認」が有効であり、上司と部下の関係性をより自立的なものへと変えていく力を持っています。
かくれんぼう(確連報)を実践するときのポイント

介護現場における「かくれんぼう(確・連・報)」は、利用者様の安全確保とサービスの質を維持するために欠かせない基本行動です。確実に事実を確認し、適切な相手に連絡し、正確に報告する一連の流れは、ミスや事故を未然に防ぐだけでなく、チーム全体の信頼関係を強化します。特に、実践にあたっては、主観ではなく客観的な情報を重視し、タイミングを逃さない伝達が重要なポイントです。ここからは、「かくれんぼう(確・連・報)」を実践するにあたって大切なポイントをご紹介します。
「確・連・報」を行いやすい環境をつくる
上司がどれだけ部下に自主性を求めても、安心して行動や発言できる環境がなければ「確認」も「報告」も滞ってしまいます。そこで有効なのが「おひたし」の考え方です。「おひたし」とは、以下の言葉の頭文字をとったものです。
- 「お」怒らない
- 「ひ」否定しない
- 「た」助ける
- 「し」指示する(必要に応じて)
さらに、日常的に「ザッソウ(雑談・相談)」を取り入れることで、部下が気軽に意見を言いやすい雰囲気が生まれます。定例ミーティングや情報共有ツールの導入など、コミュニケーションをスムーズにする仕組みを整えることも必要です。これにより、仕事に対する目的意識が明確になり、部下も安心して行動できるようになります。
部下の話を最後まで聞き、先に結論を言わない
上司が部下の話を途中で遮り、先に結論や指示を伝えてしまうと、部下は「自分で考えても意味がない」と感じてしまいます。部下が自分自身の意見を伝えようとしても、上司が話の途中で先に結論を言ってしまうことで、部下が上司に相談しづらくなったり、モチベーションが下がってしまいかねません。これでは部下の自主性が育たず、結局は「確連報」から「報連相」に逆戻りしてしまいます。確連報(かくれんぼう)を実践するためには、まず上司が部下の話を最後まで聞く姿勢が欠かせません。結論が見えているような話であっても、最後までしっかりと聞くことが重要です。たとえ時間がかかっても、部下が自分の判断や提案を話しきれる環境を用意することが大切です。
ある程度一人で動ける部下に対して取り入れる
確連報(かくれんぼう)は、入社3年目以上など、すでに業務の流れを理解し、一定の判断ができる職員に効果を発揮しやすくなります。一方で、やっと新人教育を終えて1人で業務ができるようになったばかりの新入社員や、入社して1〜2年目の新人職員など、まだ仕事を覚えている段階の職員にとっては難しい場合があります。そのため、最初は「報連相」でしっかりとコミュニケーションを取り、必要な知識や考え方を身につけてもらうことが重要です。特に、社会人経験のない新卒社員にとっては、社会人として大切なルールである「報連相」からしっかりと段階的に教えていくことが重要です。その上で、入社3年以上を迎え、ある程度1人で動けるようになったタイミングで「確連報」を取り入れれば、より主体的に動ける人材へと育っていきます。
まとめ
「ほうれんそう(報連相)」は仕事の基本であり、介護をはじめとする多くの現場・会社で今もなお必要不可欠なコミュニケーション方法として活用されています。しかし、部下の自主性を育てたい、上司の指示待ちではなく自分で考えて行動できる人材を育成したい、という目的のためには「かくれんぼう(確連報)」が効果的です。改めて、報連相と確連報の目的について、解説します。
- 報連相 → 情報共有と相談を通じてトラブルを未然に防ぐ
- 確連報 → 部下の自立性を高め、上司と部下がより対等に仕事を進められる
両者はどちらか一方が正しいというものではありません。部下の状況や勤務年数、業務内容によって使い分けることが大切です。特に、社会人経験のない新卒社員には「報連相」で基礎を固め、ある程度経験を積んだ部下には「確連報」で自主性を伸ばすという、見極めが重要です。部下一人ひとりに応じた適切な対応が、職場全体のコミュニケーションを円滑にし、トラブルにも強い組織をつくることにつながります。
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白ゆり介護メディア編集部
いかに白ゆりの魅力を伝えるかを常日頃考えている介護メディア担当です。
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